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wollem BLOG 新作「Two Deejays Sample Vol.1 -RAIN-」全曲解説 忍者ブログ
メロウ、グルーヴィ、ノスタルジック、アーバン、DJ/選曲ユニット「wollem(ウォルム)」のブログです。
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先日は、wollemのパーティにたくさんのご来場ありがとうございました。スペシャルBOXも50セット完売して、嬉しい限りです。僕たちのコンパイルするCDや提案するものが、みなさんの何気ない日常の楽しみになれれば嬉しいです。

さて、今作よりコンピレーションCDは、新しいシリーズとなります。そのアルバムコンセプト、ならびに曲解説なんかをここに記しておきたいと思います。



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『Two Deejays Sample -RAIN-』曲解説
 
まず、今回、我々wollemがこのコンピレーションCDのコンセプトにたどり着いた経緯から書くと、これまで4枚の「seasons sample」(春夏秋冬)を作り終えて、もっと生活に密着した「飾らない音楽」とは何かと考えて、シチュエーションの設定・選曲方法・パッケージ方法などを一から探ることにしました。
 
「seasons sample」シリーズでは季節という大きなテーマでくくって、その季節に合う音楽を一日の時間軸に並べて表現しましたが、今回はもっと極端なシチュエーションを設定し、つまり、僕たちを取り巻く毎日の気象・事象に着目し、より具体性のある構成を心掛けました。
 
第一弾のテーマは「雨」。ザァザァ降りの時もあれば、シトシトと濡らす雨もあります。そんな状況に少なからずフィットする音楽を選びました。ベタな曲もあれば、イメージ先行の曲もあります。あるいは、雨がテーマでなくとも似合うサウンド。wollemのコンセプトの一つに「日常生活のサウンドトラック」というものがあります。今回からのシリーズはこのコンセプトを象徴するものになったのではないかと思っています。今後、「風」「嵐」「日差し」「雪」「虹」…と様々なシチュエーションで展開していくであろう新コンピレーションCD「Two Deejays Sample」シリーズにどうぞご期待ください。それでは、記念すべき第一弾「雨」編を(出来れば雨の日にw)お楽しみください。
 
 
1.「SUNSHOWER」Savannah Band
このテーマでいこうと決めた時、僕ら二人の中ではずせない、というか、当然のようにピックアップした曲。穏やかなお天気雨の音、子供たちのコーラス、弾むような歌声がこのCDのオープニングを一粒一粒に光を反射させる雨粒のように煌びやかに飾ってくれます。
 
2.「WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN」Kazumi Watanabe
矢野顕子のピアノが渓流をスルスルと流れる水を連想させ、渡辺香津美のギターがその源となる雨の音を表現しているかのようです。涼しげで、とても神秘的な曲。緩急ある曲の展開はスリリングかつダイナミックで、雨の日の少し不思議な感覚を絶妙に表現できている感じがします。

3.「LAUGHTER IN THE RAIN」Mondo Grosso
ニール・セダカの原曲も最高なこの曲。「少し打ってる」曲調が欲しかったことからモンドグロッソによる最高のカバーをチョイス。この「少し打ってる」というのはとても重要で、wollemがDJユニットである以上、この感覚は捨てられず、また捨ててはいけないものだと考えています。平坦になりがちな選曲の中でいぶし銀の存在になっています。
 
4.「SUNDAY MORNIG」MAROON5
wollemの選曲の特長として、メジャーシーンとアンダーグラウンドシーンを自由気ままに行き来する、またはその概念すら持ちえていないというのがあります。世間一般からすればこの曲は大メジャーな曲ですが、その辺はあまり意識せずに、冒頭のフレーズありきでチョイスしました。もちろん大好きな曲というのが前提にありますが、雨を感じるという二人の共通意識で割と初期の段階から候補に挙がっていた曲でもあります。
 
5.「SOMEDAY」Gota & The Heart Of Gold
イメージは英国のシトシトと降り続ける霧のような秋の雨です。とても穏やかで、どこか物悲しく、ゆっくりとした時間が流れる。そんなアンニュイな雨のBGM。直接的に雨を歌っているわけではないけど、楽器の鳴り方や曲のテンポなどからチョイスしました。
 
6.「RAININ' THROUGH MY SUNSHINE」Real Thing
1980年のラジオのスペシャルライブで山下達郎もカバーした英国ソウルグループの名曲です。この曲もこのコンピCDの構想段階で早々に候補に挙がっていた曲。このテーマでこの曲を入れないのは考えられませんでした。想像通り、今回のコンピの軸となってくれました。
 
7.「BAD WEATHER」Melissa Manchester
邦題は「恋は雨模様」。スティービーワークスの一曲です。タイトルとは裏腹に弾む曲調、ホーンセクションが聴く者をウキウキさせてくれます。雨をテーマにしつつ、平坦で物悲しい選曲にならないのはこういう曲のおかげです。曲の並びの中でとても良いスパイスになってくれました。
 
8.「OVERJOYED」Stevie Wonder
冒頭の滴の音、そして前曲とのつながりで文句なしにチョイスされた一曲。この曲もスティービー後期の大メジャー曲ですが、そんなことは全くおかまいなしに、ごく自然な感覚で選ばれています。麗しく、大きな喜びに満ち溢れた歌がこのCDを引き締めてくれます。
 
9.「COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE」Spinners
甘茶系ソウルミュージックはなんだか雨の匂いがします。恋の始まりにも(また終わりにも)雨は似合うということでしょうか?s.l.a.c.k.のサンプリングネタとしてもwollemには欠かせない一曲を選曲してみました。
 
10.「LOVE'S GONNA LAST」Jeffree
今回の選曲でのニューディスカバリーはこの曲でしょう。雨に対してはイメージ先行ながらも二人の意見が合った曲です。マービン・ゲイ的なボーカルと曲調が自然とやさしい雨を想像させ、今回のテーマにはしっくりくるのではないかと思います。
 
11.「THOSE WERE THE BEST DAYS OF MY LIFE」The Modulations
このCD中間のハイライト。やはり甘茶系です。この9〜11は3曲でひとつといった感じがあります。甘く、切なく、穏やかに、優しく。前シリーズに何度か入れようと試みてきた曲ですが、ようやくここで日の目を見ました。
 
12.「SAN FRANCISCO」TOKYO NO.1 SOUL SET
怒涛の後半…と行きたいところですが、しっとりを残しつつ、よりアーバンな展開に流れて行きます。やはり雨とピアノは相性が良く、この曲も類にもれずです。原曲は前シリーズに入れたので、今作ではソウルセットの名サンプリングをお楽しみください。
 
13.「UPENDO NI PAMOJA」The Ramsey Lewis Trio
ソウルセットつながりで、原曲をチョイス。12、13のピアノ、ソウルセット共通の流れはwollem的にニヤリなところです。この辺のディテールに勝手にこだわってニコニコしてるのがとても楽しいのです。
 
14.「SUNSET」LUVRAW & BTB
雨が空気を浄化して、一瞬止んだ隙に綺麗な夕日を浮かび上がらせる。そんなロマンチックな情景をイメージして選曲しました。エンディング一歩手前の寂しさも少しだけ添えて…。
 
15.「頬に夜の灯」吉田美奈子 
制作当初は「BLACK EYE LADY」をチョイスしていましたが、後日思い立ってこの曲に差し替えました。この流れであまり大袈裟にしたくなかったというのと、少なからずポップで終わりたかったというのが理由です。やはり今作を締めくくるのにぴったりなのはこっちだったと思います。「BLACK EYE LADY」は次回以降ニュアンスが合ったら入れることにします。

 
 
さて、いかがでしたでしょうか?あなたの雨の日が少しでも楽しくなったり、雰囲気の良い日になったらうれしいです。
 

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【wollem(ウォルム)】  Niigata,Japan
MASAKAZU(マサカズ)とKO(コウ)の2人による、選曲/DJユニット、パーティ。メロウでグルーヴィ、ノスタルジックでアーバンなものを「wollem(ウォルム)なもの」と呼び、日々紡いでいきます。

ー profile ー
90年代、MASAKAZUはオックスフォードのBDシャツにNB577が正装だと思い込み、フリーソウルを聴きまくる。 KOは留学先のロンドンでレアグルーヴ漬けに。サバービア誌片手にロンドンのレコ屋を…続きを読む
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